奄美大島と言えば「鶏飯」(けいはん)。とりめしではありません。「けいはん」って言います。
写真左:盛り付け前
写真右:自分でご飯の上に盛り付けて、熱々の鶏のスープをかけて食べます。
鶏のスープにありがちな油っこさもなく、臭みもなくとてもさっぱりとした味です。されど旨味はたっぷりという感じです。
ぐつぐつと煮込まれたスープが、どんとテーブルの上に置かれます。後はお好みに応じて。
撮影:大阪市西区新町「河岸」にて
奄美大島には、味噌を使う料理が多いですが、この「豚みそ」も典型的な島料理です。味噌って何にでも合うものですね。味噌と合わせる事で、豚の味と食感がとてもマイルドになっています。
合わせる味噌の種類や、豚の下処理の仕方でで色んな感じになります。
大きな白身の魚と味噌をあえたものです。魚が獲れた時に作る料理なので、豚味噌に比べると、食べる頻度が少なかったような気がします。
今は、あまり食べられていませんが、昔は、良く食べられていました。奄美の島を歩いていると、どこにでも見られる蘇鉄(ソテツ)の実が「なり」です。今は、実を取る人も殆どいません。とても美味しいのですが、なりみそは、調理が大変なのです。蘇鉄の実である「なり」には毒が有り、そのままでは食べれません。手間隙をかけてやっと出来るのが「なりみそ」なのです。
このサイト「あまみっこ」のロゴ写真は、蘇鉄の「なり」です。
「みそ豆」と呼んでいました。ピーナッツに味噌をからめたものですが、お菓子ではなく、おかずやお酒のおつまみという感じです。ピーナッツなのに、コリコリとした感じの食感です。
内地の人には、ピーナッツを食事のおかずにする習慣がまったくないので、とても驚かれると思います。始めは戸惑いますが、食べると結構病みつきになったりします。
右の写真は、パックにして売られている「みそ豆」。笠利町節田の品です。
ピーナッツにお味噌をからめたお菓子と似ていますが、まったく違うものですよ。
本当に、奄美大島にはピーナッツを使った食べ物が多いです。それと、内地(大阪)では、ピ−ナッツのことを豆と呼ばないですね。
祝いの時等に特別に食べる料理です。昔は家でヤギを飼っていて、祝の時等に潰して料理をする事が多かったみたいです。今でも飼ってられる家もあります。内地の人には、臭いがきつ過ぎて無理という方もあるかもしれません。でも一度好きになったら、病み付きみたいですよ。大阪などに出てこられてる方なんかですと、「久しぶりに、ヤギ肉食べたい。」って思うみたいです。
奄美大島の♪ゆう妃ちゃん♪のお家でも、ヤギを飼っていますよ。
とてもやわらかく煮込まれています。
コラーゲンたっぷりですね。お肌がきれいになりますよ。
♪ゆう妃ちゃん♪の家やご近所では、海に潜るのが得意な人が、素潜りで獲ってきてくれます。他にゾウリエビなんかも獲れます。味噌汁にしたりします。
こりこりの身がとてもおいしいです。
写真:むっちりとしたイセエビちゃんのまり(お尻)
少し離れた所の海で、干潮の時に捕れます。
生のまま醤油をかけて食べると、とてもおいしいです。ご飯に乗せて丼にしても最高です。
右端の写真:家族の男と子供たちが、大きなバケツに二杯も捕ってきました。それを、みんなでお手伝い。
正式な名は「マガキガイ」ですが、奄美大島では、「とびんにゃ貝」と呼んでます。「ティラダ」とも云うらしいいです。
塩茹でしてあるので、あとは醤油やマトネーズで味付けするとおいしいです。
撮影:枚方市田口「寿美屋」にて
♪ゆう妃ちゃん♪の家では、海に行って自分達で取っていましたよ。まさに、自然の恵みです。
スープに入れたりすると、とてもおいしいです。
旬の取れたては、生のままでも売られています。たいていは塩漬けにされていますので、洗って食べます。冷凍にしてあるのもあります。
酢海苔(すのり)にして食べることが多いです。おいしいですよ。
フコイダンというからだに良い成分がたっぷり含まれています。
沖縄が有名ですが、奄美大島にもありますよ。
撮影:大阪市中央区「美ら物語」にて
小ぶりでおいしい島らっきょうです。
♪ゆう妃ちゃん♪の家では、畑で作っていましたよ。
奄美大島では、家の庭や畑でパパイアを作られていることも多いです。自家製のパパイアで作るお漬物は、格別ですよ。
浅く漬けると、左の写真のようにパリパリっとした感じに。よく浸けると、右の写真のようにあめ色になって、やわらかくなります。
ターマンとは田芋という意味です。塩と砂糖でうっすらと甘辛く味付けされていて、とても上品な味ですよ。他のお芋にはない食感です。
けっこう希少な食べ物みたいですよ。
写真は、屋仁のターマンです。
紫芋(ムラサキイモ)は、紫色のサツマイモですね。味はいっしょかな?
奄美大島だけのものではないですが、よく作られています。
はったい粉と黒砂糖を使った甘くて美味しいお菓子です。とても素朴な味です。
かしゃ餅の濃い緑は、よもぎの色です。かしゃの葉の香りと、よもぎの香りが合わさって、奄美の香りって感じですね。少し大人の味かもしれません。砂糖も入っているので、そのままで美味しく食べれます。
よもぎの香りが苦手な方は、きな粉をまぶして食べると、マイルドになって食べやすいですよ。♪ゆう妃ちゃん♪のダーリンは、良くそうして食べています。
冷凍保存も出来ます。その時は、温めて食べると美味しいです。
小さく巻かれた可愛いかしゃ餅もあります。(写真右)
笠利の私の家では、いつも上の写真の大きいタイプを作っていました。
正しい名前が何なのか判りませんが、「もち米てんぷら」と言ったり、略して「もちてん」と言ったりします。
お祝いなど、人の集まる時には必ず、ほかのお料理と一緒に出すお菓子です。♪ゆう妃ちゃん♪の家では、自分たちで作っていました。
真ん中の写真は、揚げる前の状態です。
普通は揚げるものですが、油ものが苦手な人のために蒸かしてみたら、右端の写真のようにきれいな色になって、味も良かったですよ。
元々は沖縄の食べ物かと思いますが、奄美大島でも良く作って食べます
♪ゆう妃ちゃん♪の母ちゃんも、作ってくれます。人が集まる時に作ることが多いです。また、作る人によって味が違います
「アンダーギー」と呼んでました
奄美大島には、ピーナッツを使った食べ物が多く、お菓子としてもピ−ナッツは良く使われます。「がじゃ豆」もそうです。がじゃ豆は、ピ−ナッツに黒砂糖を絡めたお菓子です。笠利の辺りでは「がじゃ豆」と呼んでいましたが、これは商品名のようです。
味噌をからめたピーナツです。お酒の肴などにする「みそ豆」とは違うものです。こちらはお菓子ですね。写真の品は「みそぴーなつ」ですが、「みそピーナツ」「みそピー」など、商品名は色々あるみたいですね。
カリカリっとした食感で、とてもおいしいです。
漢字にすると「胡麻砂糖」ですね。白ゴマと黒ゴマの二種類のタイプがあります。口の中でぱりっと割れて、軽快な食感がたまりませんよ。
種類豊富な黒砂糖
さすが、サトウキビ栽培の歴史が長い奄美大島の黒砂糖ですね。
奄美大島の黒砂糖は、堅いのからやわらかいのまで、形も味も色んなタイプのものがあります。
上の写真左二つはしょうが味の黒砂糖です
上の写真右二つは喜界島の黒砂糖です。奄美大島でも売られています
さとうきびの絞り汁の水飴です。なぜ、こんなややこしい言い方をするかと言うと、黒砂糖をできる前の工程で作られるもので、出来上がった黒砂糖から作ってる水飴ではないからです
★黒砂糖は、♪ゆう妃ちゃん♪のお店にも置いています。全国発送できますよ 奄美大島物産展
内地の人が聞いたら「何それ?」って感じだと思いますが、奄美大島では知らない人はいないメジャーな飲み物です。飲み物ですが、飲み物と食べ物の中間のような感じで、濃厚なお味と食感です。半固形物と言っても良いかもしれません。
初めて飲む時は、少し抵抗があるかもしれませんが、飲み出したら病みつきになりますよ。
奈良の「鶏飯食堂 ハブス」でも頂きました。あまみっこの集まるお店
身体に良いお茶って云うと、何かおいしくなさそうなイメージがありますが、この「くびき茶」はあっさりしてとても飲みやすいですよ。
正式な名称は「ナワシログミ」と言います。奄美大島で生まれ育って70年の父ちゃんに聞いても、どこに生えているか知らないという幻の木です。
★くびき茶は、♪ゆう妃ちゃん♪のお店にも置いています。全国発送できますよ 奄美大島物産展
大阪ではほとんど見かけない時計草(トケイソウ)の実。別名、パッションフルーツ。
甘酸っぱくて、とってもおいしいです。
奄美大島の島バナナは、甘いだけじゃなく、適度な酸っぱさがあって、とても美味しいバナナです。バナナに良くありがちな渋みが全然ありません。また、皮がとても薄く食べやすいです。
(左の写真)完全に熟すまで置いていた方がいいのかもしれませんが、奄美大島から大阪までの道のりが長いので、青い内に収穫して送ってくれました。
青い島バナナを、写真のように吊るしておいて、黄色くなるのを待ちます。
おいしそうな色になったものから、もいで食べていきます。
よく熟れた島バナナは、皮がとても柔らかく薄くなっています。
この島バナナは、父ちゃんが植えた木が、初めて実を付けた時のものです。
ドラゴンフルーツは、子供の頃は見た事がなく、元々は奄美大島の果物ではないと思います。気候が合うのか、最近は作ってるみたいです。私の生家の前のお家も作っておられます。見た目と味のギャップが激しい果物です。ドラゴンフルーツという名前も見た目も派手ですが、食べるとほんとに「あっさり」です。
中身が赤いタイプと白いタイプがあります。味には違いがないような気がします。
外からは見分けれないような気がしますが、プロが見たら判るのかも。
最近、モンゴルの岩塩をふりかけて食べると美味しいことに気づきました。モンゴル岩塩(外部リンク)
ドラゴンフルーツは、サンカクサボテンの実です。こうして見ると、サボテンだということがよく判ります。どうりで、味があっさりとしているわけです。
(写真クリックで大きな写真)
奄美大島の「島みかん」です。種が多くて、少しすっぱいです。内地のみかんに比べると野生種って感じですね。健康にいいのではと思います。
写真のような青い状態で、もう食べれますよ。
明治時代に台湾から伝わったとされるタンカン(短桶)。今ではすっかり奄美大島の名産になっています。沖縄でも採れるみたいですね。
とっても甘くて美味しいですよ。
果実の袋もやわらかいので、そのままぱくっと食べれます。それと、皮も剥きやすいので楽ちんですよ。すっぱくないので、子供さんにも大好評です。
写真:奄美大島のお友達から送ってもらったタンカン。箱を開けるのがワクワク!
冷やして食べると、おいしいです。
黒糖焼酎に漬けて、「すもも酒」に!
今はめったに食べられませんが、食用になることもあります。味は鶏肉と似ています。小学校の時に食べて、それをシマの友達に話したら、とても驚いていたので、奄美大島でも、とてもマニアックな食材だと思います
左の写真は、ハブの粉末です。食べ物と言うよりは、健康食品ですね
「原ハブ屋奄美」さんの品です
右の写真は、食用ではありませんが、ハブの油です。やけどやお肌の保湿などに良く効き、塗り薬として使います
これも「原ハブ屋奄美」さんの品です
奄美大島の食べ物、シマヌジュウリを、少しづつ更新していきます。
「シマヌジュウリ 奄美の食べものと料理法」(著者:藤井つゆ 出版:道の島社)という本も出てますよ。
絶版になっていましたが、最近、再発売されましたよ。
みんな集まれ
あまみっこ
奄美大島の「もち米てんぷら」を食べる赤ちゃん
シマ料理も食べれる
みしょれよ〜
シマッチュの飲み会
笠利の実家で、実を結んだ島バナナ