奄美大島では、昔はどの家にも高倉がありました。今も僅かに残る貴重な建築物「高倉」をご紹介いたします。
聞くところによると、笠利町辺りでは、このタイプが古くからある形らしいです。途中から屋根が二重になった形が出てきました。
「私が、新しい形の高倉を考案したのですよ。」とおっしゃっる方から、じきじきにお話をお聞きしました。(私の叔父ですが)
昔ながらの高倉です。かやぶき屋根の高倉は、ほとんどなくなってしまい、とても貴重なものです。この高倉は、元々他の場所にあったものを移築してきたものです。
♪ゆう妃ちゃん♪の親戚のお店です。
「大島紬民芸村まえだ」 鹿児島県奄美市笠利町宇宿152 0997-63-1502
人が住まなくなり痛みが出だした高倉。貴重な古いタイプですし、手を入れて再生してあげたいですね。
中も荒れていますが、なんとこの高倉には「紋」が入っています。これは近頃では、とても珍しいです。
保存状態の良い高倉ですね。
外からぱっと見たところ、高倉に見えないですが、実はとても貴重な高倉です。
「紋」がとてもきれいなまま残っています。歴史的価値はとても高いと思います。物置&犬小屋になっているのは少し残念ですが、本来、高倉は生活に根ざしたものなので、これが正しい使いかたかもしれませんね。
♪ゆう妃ちゃん♪の叔母のおうちです。
横幅は大きいのに厚みのない高倉ですね。痛んで板が外れたままになっており、農産物を保存するという本来の使われ方はされてないかと思います。
高倉は、倉としての機能だけでなく、物置としての機能もあるようですね。高倉の下は雨に濡れないので、色々なものが置かれ、生活感があふれていますね。
この高倉は、保存状態が良く、また改良される前の旧型なので、歴史的な価値は大きいと思います。末永く、残していってほしいものです。
緑色のトタンで覆われた高倉。
改造して、デザインを一新した高倉のようです。
そして、高倉の軒下は、鳥が羽根を休める場所にもなっているようですね。
ここに掲載の高倉は、奄美大島の中でも笠利町周辺のものがほとんどです。
みんな集まれ
あまみっこ